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人は必ず何かに依存しているのか?

「考えすぎ」から見えたこと
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自立の反対は依存

「依存」という言葉を聞くと、「依存症」とか、病的なイメージが浮かぶ人が多いと思います。

以前、こんな記事をあげました。

他人に過度に依存してしまうことは、生きづらい人生になりがちだということと、他人から自立する方法について書いているのでぜひご覧ください。

この記事では、人に依存せず、個の人間として生きるための方法をお伝えしました。

この記事の補足として、今回のお話を書きます。

自立することは大切なことなのですが、

ではその反対語の依存って、悪いことなのか?

何にも依存してない人ってそもそも居るのか?

全く依存しないことが真の自立なのか?

ということについて語っていきます。

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依存とは何か

この記事を書くにあたって、「依存」について調べていました。

数々の解釈があって、面白かったのですが、ここでは筆者の見解と表現で語らせてください。

人は必ず何かに依存をしているという話を考えるにあたって、「頼ること」との違いは何だ?という疑問にぶち当たりました。

広辞苑には

「依存」:ほかのものを頼りとして存在すること

「頼る」:①自分を支え助けてくれるものと信頼して、それをあてにする。頼りにする。②自分を支え助けてくれるものと信頼して、事の成就にそれを委ねる。頼りにしてそれにすがる。

広辞苑無料検索 https://sakura-paris.org/dict/

とあります。ほぼ、同じことのように見えます。

ここで注目したいのは、「存在する」という言葉。

依存は、頼りにして存在をしているのです。

その頼りとするものがないと存在できない状態です。

もっと言うと、その依存の対象のために生きているといっても過言ではありません。

産まれたての赤ちゃんや小さな子供は、依存せざるを得ない存在なのです。

それが成長とともに、自分でいろいろと出来るようになって自立していきます。

しかし大人になってもなお、私達はあらゆる事から自立はしておらず、何かに依存していることが多いのです。

例えば、恋人、パートナー、タバコなどの嗜好品、音楽、スポーツまでもが依存の対象となります。

ほとんどの人が依存先を持っており、それ自体は、悪いことではないように思います。

結局、依存症の状態になるまで依存してしまうことが問題なのです。

また、依存と頼ることは、前述したとおり、「存在」という観点から違いが分かってきます。

依存は、その対象と自己の存在がまるで一体になっているかのような状態ですが、頼ることは、自分の存在と対象の物、人との分離がきちんとできている状態にあります。

ですから、頼ることは全く問題ないと言えます。

ただ、依存とは近い存在なので、なるべくなら依存にならず、また依存になっも依存症にならない状態が良さそうです。

依存してしまう仕組みは、脳内の神経伝達物質であるドーパミンが関係していて、

人間はさまざまな場面でこのドーパミンを脳内で放出しています。

このドーパミンの放出によって得られる快感を求め、

エスカレートするあまり自分で制御不能となると依存症まっしぐらです。

人間の脳みそも、完全には解明されていないけれど、何かしら制御がきかなくてバグった(壊れた)状態なのだろうと思います。

理性でもってコントロールできるはずの脳内で何が起こってるのか、それ脳科学者などの専門家に解明してもらうとして…

一般の私達にできることって、何なのでしょうか。

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良い依存に変える意識

依存症に足を突っ込んでしまう前に、今一度、自分自身を見つめ直してみるのも良いかもしれません。

依存先を増やす

まず、よく言われているのは、依存先を増やすことです。

何か一つの依存先では、それが何らかの理由でなくなってしまった場合に、深い絶望に陥ってしまうかもしれません。

それなら、依存できる先をいくつか用意しておいたら、深く依存することも減ります。

大半の人は、自然とそのような形になっているはず。

趣味がいくつかあるとか、好きなものがたくさんあるとか。

それを一つに固執するから、病的にはまりこむこともあります。

自主性を持って依存する

そして、もう一つは

それは、依存先に自主性を持つこと。

自分が満たされるから、その依存先を選択するという自覚を持つことは大切です。

それが失くなると生きていけないとか、失う怖さのためにしがみつくのではなく

あくまで、自らを癒したり、楽しませたりするためのものだと自覚できていれば、依存で苦しむことは減ります。

自分の幸せに繋がることかどうかを確認する必要があります。

依存している自覚を持つ

もう一つ。

自らが依存しているといことを自覚することです。

依存症になると、それを認めない状態になることが多いです。

2つ目と重なりますが、「自分はそれをすることで楽しいんだ。心が満たされるんだ」と自覚しながら、依存先と共に生きる感覚です。

真の自立とは何か

こう考えると、真の自立ってなんなんだろう?と思えてきます。

完全に自立してる人なんて、本当はいないのかもしれません。

依存して生きていくのが人間だとも言えるかもしれません。

私の尊敬しているYouTuberで和尚さんの大愚げんしょうさんという方がいらっしゃいます。

大愚和尚さんが自立について話していたことがありました。

本当の自立とは、自分が依存しなければならない者だと自覚することにある

大愚和尚の一問一答 より

と話されていました。

このお話には、とても感銘を受けたので紹介します。

自立って、一匹狼になるとか、孤独になることとはまた違います。

ただ、どちらかというと、自立していくのであれば、依存よりも主体性のある「頼る」ことを重視するほうが良いかもしれません。

自分のために、周りから力を借りるんだという気持ち。

それを持つことで、他者を尊重し、感謝しながら、自身の意思を抑え込まずに生きられる秘訣なのかなと感じています。

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