心理学入門書を分かりやすくまとめてみます。
参考にしている入門書はこちら
今回は、さまざまな行動についてのお話です。
前回は、行動には
「直接的行動」と「間接的行動」があり、その間を行き来するものもあるというお話をしました。
今回は「行動」の具体的な部分を掘り下げていきます。
反射による行動
直接的行動とは、刺激に対し、すぐさま行動に出るもののことを言いました。
感覚刺激によって現れる行動であるため、感覚支配的行動とも呼ばれます。
その一つとして、
反射
があります。
「反射」は、ヒトや動物に元々組み込まれているもので、これによって環境の変化に対応できるようになっています。
反射行動の種類は、主に
- 生命維持に直接関係するもの
- 姿勢を維持するための姿勢・運動反射
の2つがあります。
生命維持に直接関係するものとしては、
- 唾液分泌
- 食べ物を食べたときに胃や腸が消化、吸収する反射
- 血液や心臓の反射
などがあります。
赤ちゃんの反射的行動
反射的行動が、環境に適応するための行動の大部分を閉めているのが赤ちゃんの頃。
赤ちゃんのそういった反射は、
原始反射
と呼ばれていて、大きくなるにつれて消えていくものとなっています。
反射の名前 | 刺激に対する行動 |
---|---|
乳探し反射 | 指や乳首で頬を触ると、その方向を向いて口を開ける。お乳を吸う前行動 |
吸啜(吸引、吸い付き反射) | 口や唇に触れたものをお乳を吸うように規則的に口を動かす |
モロー(抱きつき、驚愕)反射 | 大きな音や支えを失うなどの突然の刺激に、手足を外に伸ばしたあと抱きつくような動きをする。 |
ダーウィン(把握)反射 | 手に触れたものを握ろうとする。猿からの進化の名残と考えられている |
バビンスキィ反射 | 足の裏をかかとから上になでると、足の指が反り返って扇のように広がる。発達すると足指を内側に曲げるようになる |
歩行反射 | 平面に足が触れると足をバタバタさせる |
これらは、生後数ヶ月間に無くなるものです。
発達とともに、意識的な行動をつかさどる上位脳が、これらの行動をコントロールし、おさえることができるようになるためです。
また、赤ちゃんは、目立つ刺激に対して体や耳、目を向ける「定位反射」というものも備えています。
生まれて間もない赤ちゃんでも、音のほうに目を向けたりする行動が見受けられます。
上記の表にあるモロー反射は、痛みを回避するような防御性反射の1つであり、定位反射と、防御性反射による抑制を受けながら、
関心のあるものに手を伸ばし、触ったり、探索したりして子どもの世界が広がっていくのです。

今日の勉強はここまで!
詳しく書きすぎて、ページが進みませんでした💦
また次回お楽しみに~
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