今、もし本音を言ったらダメなんじゃないか?と本音を飲み込んでしまうような、本音の言えない人。
ついつい本音を言ってしまって相手を怒らせたんじゃないか?と不安になる、本音を言ってしまう人
それぞれの
「本音を言うこと」にまつわる悩みがありますよね。
今回は、上手な本音の使い方についてお話ししていきます。
はじめに。本音についての基本的な意味とは?
本音とは
①本当の音色。真の音色。
② 口に出して言うことがはばかられる本心。また、本心から言う言葉。本当の気持ちを言う言葉。
引用:コトバンク 精選版 日本国語大辞典より
とあります。
主にここでは②を指す本音のお話。
上記の引用で
「言うことがはばられる本心」
というのが、あまり言ってはいけない本音を指していると推測できます。
あまり言ってはいけない本音とは、
相手を傷付ける本音です。
例えば、
- 相手の容姿を悪く言う
- 根拠もなく嫌いと言う
- 大会やパーティーなどの主催者に、つまらない等と文句を言う
- 相手の言動を頭ごなしに否定する などなど
この本音って、一体何のために言うのでしょう?
相手にダメージを負わせたいから?マウントを取りたいから?
こんな本音を言っても、そのときはスッキリしたり良い気分になるかもしれませんが、良い結果を生むことはありません。
思ったまんまのことを言って、人を傷付けてしまうことを繰り返せば、周りの人はどんどん離れて行ってしまいます。
心の中で、相手に嫌悪感を持つことは誰しもあると思いますし、心の中で何を思ってたって聞こえることはありません。
しかし言葉として発するときは要注意なのです。
反対に、それ以外の内容の本音なら、大抵は言っても大丈夫だと考えることができます。
例えば、
- 弱音
- 不安
- うれしかったこと
- 悲しかったこと
- 面白かったこと
- わからないこと などなど
これらはほとんど伝えて良い本音です。
ただし、次に述べるように、伝える相手やタイミングが重要になってきます。
本音をぶつけていい相手とは?
言ってはいけない本音は、極力どんな相手にも言わないほうが良いでしょう。
言っても良い本音を言う場合も、相手やタイミングなどは重要です。
相手は、血縁とか物理的な関係性の深さはあまり重要視しません。
他人でも何でも、話を受け止めてくれる人に話しましょう。
さらに、感性の近い人だと、共感も得られますので、より良いかもしれません。
本音を聞いてもらいたい時というのは、嬉しいことや悲しいことに対する共感を得たかったり、辛さを慰めてほしかったりする時です。
叱咤激励やアドバイスが欲しいわけではないことが多いです。
そこをしっかりわきまえてくれている人に話すようにしましょう。
でも、そんな人周りに居ないよ!どの人が受け止めてくれる人か分からないよ!という場合にはどうしたら良いのでしょうか?
次項でお話ししていきます。
本音を言って良い相手の見つけ方
出会ったはじめからすぐに本心を語れる相手はそうそう現れませんが、しばらく付き合ってみる間に
相手の以下の点に注目してみましょう。
- 自分のことばかり主張したり話したりせず、相手の話に耳を傾けようという姿勢があるか
- 頭ごなしに否定せず、ひととおりの話を一旦受け止めてくれるか
- 極端に片寄った思想を持たない人か
これらのことが出来ていて、自分でも信頼できると感じたら、少しずつでも打ち明けてみましょう。
精神的にうつ状態だったり、心のバランスが崩れるほどの悩みがある場合は、カウンセラーさんや、メンタルクリニックなどの専門的な機関で話を聞いてもらうこともアリです。
伝えるタイミングにも気を付けましょう。
相手が忙しかったり、体調が良くないときには、例えどんなに良い人でも人の話を聞き入れる余裕がありません。
話があるときは、相手の状況を見て伝えることも頭に入れておきましょう。
つまりは、なんでもかんでも「きいてきいて!」とすがるのではなく、相手への思いやりを持って相談することが大切なのです。
本音をなかなか言えずに苦しんでいる人へ
人を傷つけまいという気持ちが極端に強かったり、嫌われたり怒られるのが怖かったりして、本音を全て飲み込んでしまう人がいます。
吐き出して良いストレスも吐き出せず、どんどんため込んで、心や身体の病気になってしまう人です。
そんな人は、特に過去の経験・記憶が影響していることが多いです。
そんな人達へのメッセージ。
まず、先述したような言っても良い本音は、相手を選べば言っても大丈夫なのです。
過去に本音を言って受け入れられなかった、それどころか批判や攻撃をされたのは、相手に余裕がなかったからです。あなたが悪かったわけではありません。
そして、過去は、どうしたって過去なのです。
また同じように否定されるのではないかという不安が常について回りますが、現実にはありません。
人間、全く同じ人がいるでしょうか?そして、同一人物でさえ、時の経過とともに心情は変わっていくものです。
伝えたいことを伝えて良い相手は必ず存在します。
それが、どういう相手なのか、先述したことを参考にして見極めてもらえればと思います。
本音をついつい言い過ぎてしまう人へ。
これは、本音を言えない人にも共通してくる話になるとは思いますが、本音を伝えたい、言いたいことを言いたい時、感情に任せて言うとろくなことがありません。
楽しい、嬉しいなどのプラスの感情は、その興奮と共に伝えてもさほど相手へのストレスにはなりませんが、マイナス感情を伝えるときは気を付けたほうが良いです。
言い過ぎてしまう人は特に。
怒りや悲しみに任せて本音を言うと、相手にもその怒りや悲しみが伝わります。
すべての感情をゼロにするのは難しいので、自分の頭の中である程度気持ちを整理したうえで伝えることが大切です。
そしてここでも、相手の気持ち、状況を考えることが必要です。
話を聞く側の相手は、全能な神様ではないのです。
一旦、「こう言ったらどう思うかな?」と冷静に考えたうえで、本音を飲み込むのではなく、伝え方に工夫をして吐き出すようにしましょう。
具体的にどんな伝え方?という点は、こちらの記事がヒントになると思います。
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